パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第4章 おかまやまの章

「ｱﾉｻ」

『また会いたい』

「……おう」

『今度そっち行ったら、必ず電話する』

「おぅ。待っているぞう？」

『うん。それじゃ……』

電話は、終わりだ。

＊　＊　＊

おかま山の中腹で
座り込んだまま　ぼけーーっとしてた。

結局、なんだったんだ……

簡単にまとめると

エドは新宿に居る。
アタシはおかま山に居る。

エドはこっちに来たらまた電話する。
うんわかった。
では　またな

……以上じゃねーか。

無事だな。
無事すぎるな。
無事終了しちゃったナ!!

電話、終わっちゃったナ……

なんなんだよ。
何にも判らないじゃないか……

アタシは、眼下の盆地を見下ろしてる。
でも何にも見えてない。

……新宿に居るってことは。
遊びに行ってるのか。
新宿はレジャーや芸能・文化経済の中心だろう。

けっこう遊び人なのか、エドは。

オシャレ度でいったらそんなでもないと、思ってた。
しかしアタシがそう思っただけかもしんない。

背が高くて可愛い顔なのは確かだ。
アタシも（紆余曲折あったけど）一目惚れしたし。

だから新宿でギャルナンパとかするかもしんない。
エドがその気になったら熟女どころか女子校生だってコロっといくのかもしんない。

パンをくわえた都会の美少女が狙いすまして助走つきのタックルかましてきた所をヒョイとつまみあげて歌舞伎町に連れてって路地裏でお仕置きしてアンアン言わせてるのかも、しんない。

いや……まだ釈然としない。
アタシの想像だけでは変な方に脱線しちまう。