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第4章 おかまやまの章

どうもいけないね。
調子が、出ないね。

まわりは木とか松ぼっくりとかばかりだし
だらだら下り坂をおりてるだけでドンドン頭が、ぼけるね。

下におりたら道の駅でＯちゃんがぷんすかしてるだろう。
あの子の性格的には悪いことはしないと思うけど
手近なお年寄りに八つ当たりしだすといけないね。
足元の草を結んでブービートラップ作ったりしてるかもね。
まちがえて足が入るとビタンと転ぶから危ない。

アタシも一応山道だから、足元に注意したいんだけどこれがダメなんだ。
おかま山にもいるらしいんだよ。スネーク野郎が……

あんまり足元を良く見ると発見しちゃうから上を向いて歩くんだ。
気がつかなけりゃ居ないのと一緒だからね。
上向いて下り坂をぴょんぴょんくだってるホビットを見たらハッピーな夢遊病者にしか見えないね。
上をみてるとリスやらむささびやらが居る。ほんと田舎だね。

山奥に入ると、いのししも出るらしい。
お年寄りがたまに遭遇してて、怪我人も出るんだヨ。
なんで奥に入るかといえば山菜採りだ。ウドとかぜんまいとか。
採った山菜を道の駅で売りに出す人もいる。
売るのは構わないけどいのししに襲われるのは危ないよね。
命がけでやる同人裏バイトにしては儲からなさ過ぎると思うよ。

今歩いてるのはハイキングコースだから暴れいのししや暴れん坊将軍などは、出てこないと思うけど鬱蒼とした山道だから単独でいるとちょっと不安になってくるね。ソロプレイ状態だね……
登ってる時は意識しなかったけどね。
なんでだっけ……