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キスより蕩けたヒメゴトを
第1章 【セピア色の二人は】

見てはいけないものを、見てしまった。
それは行為もそうだし、彼の質も二重の意味で。
(あの二人、付き合ってるんだ…)
唇覆う手に力を込めてそのまま凝視する。
我が生徒二人は行為に夢中で真っ最中で…その世界に沙織も溶け込んでいた。
「…んあ…あっ、アッ……」
再開される彼、恵斗の唇は彼女の首筋へ。左手で狭い淵に手をつき右手は首筋をなぞり、徐々に下へ…胸を通り越し下へと到達させていて。
「…もう濡れてる…はやいね…」
下着をなぞった彼は妖艶に笑う。
そんな表情がどんなに艶やかな事だったろう…彼女までもなく見ていた沙織にまで影響を与えた。
ピクピクと痙攣する自身が分かる。元々声質が柔らかで低すぎず高すぎずな声は沙織の好みな声色でもあった。教え子で感じてしまう自分がいて。しかも泥棒みたいに盗み見て。
手を押さえて鼻呼吸する自分は興奮しているのか息が荒かった。

