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キスより蕩けたヒメゴトを
第1章 【セピア色の二人は】

鳴り止まない水音。
動く彼の指先に沙織の下腹部…股間が疼いた。ドクリと熱を持ち、鼓動をそこから感じ取る。
(や…だ、私…)
ジュクリと、自分のそこが濡れていくのが分かった。しゃがんだこの体制が辛い。
出来ればすぐここを出て行きたい。出てこの熱を冷ましたい。そして…
触れたくなった。
自分の指だけ、誰も触れた事はない…そこに。
「あっ、あんっあ、三矢くん…ンッ」
「シィ……誰か来ちゃうよ?」
「そ、んな事言ったって…アッやぁ…」
「嫌じゃないでしょ?…アソコはすごい欲しそうに俺の指食いついてるよ?一本だけなのに」
中指で抜き差ししている彼の律動に沙織は自身に触れそうになる。
が、そこまで理性はあるのか何とか押し殺すと覗くのをやめて目をギュッと瞑り視界から逃げる。
「アンッ…ハァ…ぁっ…ああっ、あんっ」
ーークチュ クチュ…ヌプ…
それでも彼女の喘ぎ声と水音。彼の小さな笑い声は聞こえてきて。
逆に視界を塞ぐより沙織の中で興奮していくのが分かる。
「ぁ…ん」
その瞬間、握っていた上部先のペンが胸に食い込んだ。それだけで、今の状況敏感になってしまっている。
たまらず、出た小さな喘ぎ。その声が自分のものだと理解した所で沙織はハッと唇を押さえた。
(私…今…!!)

