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キスより蕩けたヒメゴトを
第2章 【それは禁断な秘め事】

次第にその指が押され頂点を弄られる。その指先、意外にも冷たくて身が震え上がり乳房が揺れる。そんな沙織の反応を見て恵斗は目を細めた。




「……先生…気持ちいい?」

「み、やく…ンッ、ゃ…」

「…すげーエロくて、可愛い」


小さく出る抵抗に恵斗は自身聞いた中で一番低い声が沙織の耳元に降り注いだ。
それだけで全身際立つと沙織は思わず目をぎゅっと閉じた。抵抗する気力も、反撃する滑舌も全部無駄。

理性に全て奪われてしまう。





「……!?ひぁ…っ」



信じられないくらい甲高い自分の声。恥ずかしくなるも目を開ければ恵斗はいつの間にか沙織のシャツのボタンを二、三個外して鼻先を胸の中心に輪郭を埋めていたのを見る。




「…甘い匂いがする…。香水じゃなくて、…



先生の匂い」




ーーピクン…



その声が、言葉がいちいち鼓膜に響かせてうるさい。次第に聴こえる心の臓は彼のものなのか、それとも…。




「…ぁ、っ…」



鼻先でつかれた息さえ身動き取れないというのに彼は赤い舌を覗かせて沙織の肌をひとつ、舐め上げる。




ーーピチュ…


わざとらしく音をたてて、ついた唾液で肌を滑らせる様行き来していくそんな彼を上から見て彼女の頭の中は"これから"の事に期待を寄せて彼の妖艶な姿を放心する様堪能していた。



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