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キスより蕩けたヒメゴトを
第2章 【それは禁断な秘め事】

ぴちゃぴちゃと卑猥にとる音が耳元で一層激しく鳴り響く。初めて触れられた場所が多すぎてどれも感度が沙織の身体に押し寄せる。
時々耳朶を甘噛みされて痛感する心地の良さに目を細める。近くには守川が歩いているのにいつ見つかるか分からない恐怖心は呆気なく快感へと変わる。
「…声我慢しないと。見つかったら大変だよ?」
「ャ…ァ…耳のとこ、喋らない…で、っ」
それでも沙織の言葉を受け入れる事はせず恵斗の舌使いは良い様に蠢く。
耳裏を突き、耳淵をぱくりと咥え、わざとらしく舐めて音を鳴らす。
ーークチュ…ピチャ、チュ…
「…ぁ…」
恵斗の手によってあっという間に豊満な胸を包まれ上下へ動かされる。とめどなく溢れる快感に限界に近い喉から出る声。朦朧とする視界に恵斗は唇と手を離した。
「イこうとしてたでしょ」
「…ぁ…!」
「何?物足りなかった?挿れてもいないのに…やらしいね、沙織」
そんなんじゃ…
そう反抗したかった。だけどやはりその言葉は喉奥から出る事は無い。
確かに頭の中が真っ白になって何も集中出来ずにいた。
「三矢くん…」
とろんと蕩けた目で彼を見つめる。
そんな姿は誰にも見せた事が無いし、機会もなかった。そんな彼女の姿を見て恵斗は鳥肌に近い高揚感を覚える。
そんな彼女の腕を
ーーグイッ
引っ張り出すと同時に室内の扉が、開かれた。

