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キスより蕩けたヒメゴトを
第2章 【それは禁断な秘め事】



出そうになる声を必死に抑えても恵斗の唇が許さなかった。歯列をなぞり、口内を堪能した後、舌を絡めとられる。漏れた声は口の中でくぐもったが控えめに、控えめに口内を徘徊する恵斗の舌はテクニックそのものだった。



(キス…慣れてるのかな)




不意に頭の中で沙織は恵斗のキスを受け入れながら考える。だらしなく溢れた唾液は口端から流れ首筋に伝い垂れていく。



「三矢くん…!だ、だめ…やだ…っ」




恵斗の右手が動く。下へ下へと辿り着いた先は既に濡れ湿っている下着の元へだった。
必死に拘束された手で恵斗の片手を掴む。だけどそれを外すだなんて女の力で現役男子高校生に敵う筈はなく、





ーークチャ…



「…駄目とか言いながら凄い濡れてるじゃん。淫乱だね沙織」

「ん…!」




あっという間に秘部が彼の指に再び触れた。


「…足開いて」



首を何回も横に振る。体育座りで密室になった教卓の中。下から手を入れて触れたこの体制は何だか感度が高揚してしまっている。必死に閉じる膝に恵斗は強情だな、と呟くと唇を胸に這わせた。




「っ…!み、三矢…」

「喘ぎ声…守川に聴こえるかもね。そしたら先生、どうなっちゃうんだろう」




カーテン閉める音を耳に守川が室内にいる事を思い出す。指を一本抜き差ししながら、だけどもどかしく控えめに喘ぎそうで喘がない微妙な愛撫に沙織は眉間に皺を寄せた。
じれったい…と。




「…ほんとに淫乱だね…誰かがそこにいるってだけで凄い汁が出てくるよ」




ーービククッ



背中から痺れる快感に沙織は言葉だけで身体を跳ねた。恵斗の唇は乳房を徘徊させてその頂きに舌先で突つく。やはり悶えそうで喘ぎ声を許さない控えめな強弱に沙織は我慢の限界が近付いていた。





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