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キスより蕩けたヒメゴトを
第2章 【それは禁断な秘め事】



「ゃ…こ、えでちゃう…ッ」




押し殺した小声で懸命に沙織は口元を覆った。愛撫される胸と秘部の快感に視界がぼやける。ぼやけた視界から読み取れない彼の表情はきっと楽しそうに妖艶に行為をしているんだろうそんな想像さえ興奮剤になって




ーーカンッ



「っ!?」


爪先が狭い教卓にぶつかった。




「…誰か、いるのか?」



守川の声が遠くで室内に響いた。一気に心臓を抉られ、顔を赤から青へと変色させてぼやけた視界が覚め始めた頃、恵斗はまだこんな状況を楽しんでいるのか顔を上げて沙織の鼻先ギリギリまで近付いて、囁いた。



「…あーあ沙織、ゲームオーバーだね」



意地悪なその言い方に沙織の目尻は何回かの涙に誘われた。






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