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キスより蕩けたヒメゴトを
第2章 【それは禁断な秘め事】

コツコツと近付く守川の足音。
(もう…だめだ…っ!)
教師になるまでの苦労と記憶と、この学校に来てからの自分。今までの事が走馬灯の様に描き浮かばれ近くなる靴音に沙織は目を固く閉じた。
ーーヴヴヴ
ある音にぴたりと靴音が止まる。
その音に沙織は目を開いて肩を軽く揺らした。いつまでやってこない守川に疑問を浮かべ目が合わさった彼がにこりと目を細めて
まるで事の事態を把握している様に。
「携帯没収しないで、良かった…でしょ?」
小声で、ひっそりと。
そうそれは自分の自慰を先程録音され奪おうと試みたが出来ず手をネクタイで縛られ取り返す事が出来ず教卓の上でもう何分も放置された携帯から振動するバイブレーションの音だった。
「…携帯か…。やはりまだ校内にいるのか。誰か戻ってくるかな」
一人で自己完結し、教卓の上で独り言をする守川にまだ沙織は安心出来ずにいた。
今、その下を覗けば。今…この状況を見られたら。
「ふ、ん…!?」
そんな状況もお構いなく再び恵斗の手は沙織の秘部へと向かい動かす。既に溢れかえった液を掻き回し粘着音がぴちゃりと鼓膜に響かせる。
(やめて…!聞こえ、ちゃ…)
手を口元に押さえたまま、今ここで口を開いたら今度こそばれてしまう。
その興奮は嫌なのに快感を巡らせ嫌でも腰を振りそうになる。
「…また足ぶつかったら、もうオシマイだね?」
「…ふ…」
「凄い俺の手…びちょびちょだ…。下の音も守川に聞こえそうだね?」
耳元でか細い、音程で囁く。舌を這わせ耳朶にゆっくり歯を立てれば沙織の喉奥はもう悲鳴が出そうな勢いで唇を開けて今に出そうな勢いな彼女に
恵斗は素早くその手をどかせ、唇を再び…奪った。

