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カルボナーラと恋
第2章 更に雨
「この本は素晴らしい本なんです。36人の思想家が説いた経済学を竹内靖雄先生が優しく解説してくださっているのです」

「そうなの」

「はい。特に僕が感動したのは、竹内先生の貨幣論です」

「貨幣論って、難しそうね」

「いえ、難しくはありません。貨幣は交換価値そのものであり、かつ、交換価値以上のものではない。交換価値以上のものであってはならないという説をA説とします」

「はぁ」と聴こえないくらい小さく呟いて私は聞いていた。

「貨幣は、交換価値であり、かつ、富を産むものでもあるというのをB説とします」

そう言って、健二君は、また、モジモジした。

「えーと、えーと、山口さんはどちらを支持しますか」

「ああ、私のことを『おばさん』て呼びたいんでしょう」

「あ、いいえ、そんなことはありません。だけどなんとお呼びしていいか....」

「そうね。おばさんは嫌だから。お姉さん!」

「はい」

「いやぁね。そんなに目を丸くして。いいわ。トモカで」

「はい。えーと、トモカさん」

「なんか変ね。トモリンにして」

「ト、トモリンですか。トモリンさん」

「駄目ねぇ。トモリンよ」

私は、健二君のオデコを軽くつついた。


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