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NOROI〜呪い〜
第10章 呪いの水着??
華蔵寺家に執事として仕えて数十年、先日私は天寿を全ういたしました。
この世に未練はないはずですが、何故か私の魂は天に召されずフラフラしております。
おや、あれは最近入ったばかりのメイドですね…何も出来ない彼女に私は直々に指導したものです。
「良かったわね、セクハラ爺いなくなって」
「はい、手取り足取り教えてやるとか言って、もうホントに気持ち悪かったです…私、何度辞めようと思ったか」
…誰のことでしょう?この屋敷にそんな不届き者がいたとは驚きです。
私は屋敷を出て、お嬢様をお探しすることにしました。
お嬢様はお転婆でいらして、いつも私はハラハラしておりましたが…
お嬢様はホテルのプールにいらっしゃいました。
大財閥の御曹司とご一緒です。
「――それでね、箱に私の名前が書いてあったから、供養に着てやりなさいってお父様が」
「お似合いですよ、その白いワンピース」
おお、なんと、お嬢様が私が選んだ水着を着てくださっている!
豊かに育った乳房や、オムツを替える際に念入りに拭いてさしあげた可愛らしいワレメが、私が毎晩抱き締めて寝たあの水着に包まれているのですね!?
感慨に耽っていると、急に身体(霊体?)がお嬢様に引き寄せられ、ハッとした時には私は水着と同化していました。
「あんッ!?」
嗚呼、夢のようです。お嬢様の温もりを直に感じます…!
「どうしました?」
「なんだか…んんッ身体を撫で回されているような…はぁんッ」
「ぼ、僕は何も…」
「わ、分かってます…んんッ」
お嬢様、ずいぶん感度がよろしいようで…うひひ。
「イヤッこの水着、気持ち悪い!やっぱり、あの変態執事の持っていた水着なんて着るんじゃなかったわ」
な、なんですと!?
お嬢様が私のことをそんな風に見ていたなんて!
ああ…何だかとても悲しい気持ちです。
私の想いはお嬢様に届いていなかったのですね?
こんな現実、知りたくはなかった。
もう消えてしまいたいです…
――――…
「きゃああああッ!?」
「美嘉さん!!」
華蔵寺美嘉の着ていた水着が突然消滅し、彼女はプールサイドでその美しい裸体を晒して不特定多数の男達の目を楽しませた。
後日、美華の父親が経営する会社の株価が一気に上昇したとかしないとか…
(終)
この世に未練はないはずですが、何故か私の魂は天に召されずフラフラしております。
おや、あれは最近入ったばかりのメイドですね…何も出来ない彼女に私は直々に指導したものです。
「良かったわね、セクハラ爺いなくなって」
「はい、手取り足取り教えてやるとか言って、もうホントに気持ち悪かったです…私、何度辞めようと思ったか」
…誰のことでしょう?この屋敷にそんな不届き者がいたとは驚きです。
私は屋敷を出て、お嬢様をお探しすることにしました。
お嬢様はお転婆でいらして、いつも私はハラハラしておりましたが…
お嬢様はホテルのプールにいらっしゃいました。
大財閥の御曹司とご一緒です。
「――それでね、箱に私の名前が書いてあったから、供養に着てやりなさいってお父様が」
「お似合いですよ、その白いワンピース」
おお、なんと、お嬢様が私が選んだ水着を着てくださっている!
豊かに育った乳房や、オムツを替える際に念入りに拭いてさしあげた可愛らしいワレメが、私が毎晩抱き締めて寝たあの水着に包まれているのですね!?
感慨に耽っていると、急に身体(霊体?)がお嬢様に引き寄せられ、ハッとした時には私は水着と同化していました。
「あんッ!?」
嗚呼、夢のようです。お嬢様の温もりを直に感じます…!
「どうしました?」
「なんだか…んんッ身体を撫で回されているような…はぁんッ」
「ぼ、僕は何も…」
「わ、分かってます…んんッ」
お嬢様、ずいぶん感度がよろしいようで…うひひ。
「イヤッこの水着、気持ち悪い!やっぱり、あの変態執事の持っていた水着なんて着るんじゃなかったわ」
な、なんですと!?
お嬢様が私のことをそんな風に見ていたなんて!
ああ…何だかとても悲しい気持ちです。
私の想いはお嬢様に届いていなかったのですね?
こんな現実、知りたくはなかった。
もう消えてしまいたいです…
――――…
「きゃああああッ!?」
「美嘉さん!!」
華蔵寺美嘉の着ていた水着が突然消滅し、彼女はプールサイドでその美しい裸体を晒して不特定多数の男達の目を楽しませた。
後日、美華の父親が経営する会社の株価が一気に上昇したとかしないとか…
(終)