この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
NOROI〜呪い〜
第11章 ラッキーカラーの呪い?
――――…
「そんな、いただけません」
「いいから!同じ星座のよしみで受け取って欲しいんだ。まだ今日は終わってない、これを持っていれば今夜中に良いことがあるかもしれないよ?」
と、さっき買ったショールを彩に押し付ける。
断りきれずに彩はそのショールを巻き、同じ沿線だという上司と電車に乗った。
帰宅ラッシュを過ぎたせいか乗客は疎らで、三つめの駅を過ぎる頃にはその車両は二人きりになっていた。
「あ、あの…」
「なんだい、彩くん?」
「あの、手が…」
チョビ髭上司は彩のスカートを捲り、太ももを擦っている。
「ああ、今朝は彩くんがラッキーカラーを身につけていなかったからね」
「え、まさかあの痴漢…?」
「同じラッキーカラーの女を触るとお互いの運気が上がるみたいでね。昨日は彩くんも良かっただろう?」
彩は車内でイッてしまったことを思い出し、身体がカアッと熱くなった。
「さあ、彩くんの運気、上げてあげるよ…」
「あ、あああ…ッ」
―――翌日から彩はラッキーカラーを忠実に守るようになった。
妻子持ちのチョビ髭上司に毎朝痴漢されるのが果たしてラッキーなのかどうかは疑問だが…
「ああんッ…いい〜」
…少なくとも彩本人は不幸だとは思っていないらしい。
(終)
「そんな、いただけません」
「いいから!同じ星座のよしみで受け取って欲しいんだ。まだ今日は終わってない、これを持っていれば今夜中に良いことがあるかもしれないよ?」
と、さっき買ったショールを彩に押し付ける。
断りきれずに彩はそのショールを巻き、同じ沿線だという上司と電車に乗った。
帰宅ラッシュを過ぎたせいか乗客は疎らで、三つめの駅を過ぎる頃にはその車両は二人きりになっていた。
「あ、あの…」
「なんだい、彩くん?」
「あの、手が…」
チョビ髭上司は彩のスカートを捲り、太ももを擦っている。
「ああ、今朝は彩くんがラッキーカラーを身につけていなかったからね」
「え、まさかあの痴漢…?」
「同じラッキーカラーの女を触るとお互いの運気が上がるみたいでね。昨日は彩くんも良かっただろう?」
彩は車内でイッてしまったことを思い出し、身体がカアッと熱くなった。
「さあ、彩くんの運気、上げてあげるよ…」
「あ、あああ…ッ」
―――翌日から彩はラッキーカラーを忠実に守るようになった。
妻子持ちのチョビ髭上司に毎朝痴漢されるのが果たしてラッキーなのかどうかは疑問だが…
「ああんッ…いい〜」
…少なくとも彩本人は不幸だとは思っていないらしい。
(終)