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NOROI〜呪い〜
第14章 もずくの呪い
「わかめ酒っていうけどさ、どっちかっていうともずく酒に見えない?」

晩酌中もずく酢をつつきながら風呂上がりの彼女に言うと、どーでもいいと鼻で笑われた。

実のところ僕だってどーでも良かったのだが、その態度にカチンときて
「よし!今すぐもずく酒だってことを証明しよう」
彼女のパジャマとショーツを無理やり脱がせる。

「きゃーッ何すんの!そんなにやりたきゃ自分の股を使いなさいよ」

「それじゃ飲めないだろ!?」

ネクタイとベルトで嫌がる彼女の脚を固定し、カップ酒を注ぎ込む。

「ほら、やっぱりもずくだ」

色素が薄めで細いからもずくにしか見えず、僕は満足して彼女の股間に顔を埋めて酒を啜った。

嬉しくてカップが空になるまで繰り返し飲んでいたら、もともとアルコールに弱い彼女は真っ赤になっている。

さすがに調子に乗りすぎたと反省し、拘束を解いた途端すごい勢いで往復ビンタされ、僕の頬は彼女に負けないくらい真っ赤に腫れ上がった。


――それ以来僕らの間で『もずく』は禁句になり、彼女が作る料理から『もずく酢』が消えた…



(終)


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