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NOROI〜呪い〜
第21章 エッチ漫画の呪い
(やだ、なんでこんな本がここにあるのよ)

学校の図書室にキワドイ描写の漫画雑誌を見つけ、ミキは顔を赤らめる。

真面目なミキも、エッチに興味深々なお年頃である。
雑誌を手に取り、周りに人がいないのを確認してコッソリ読み始めた。

「うわ…すごい…」

思わず声に出してしまうほど、雑誌に載っている漫画はエッチなものばかりだ。

(あれ?これ誰かに似てる)

一際過激な漫画のヒロインに、どことなく見覚えがある。

誰だっけ…と何気なく絵をなぞった途端にミキの意識は遠退いた――…



『よし!ケツ穴の処女もいただきッ!!』

立ったまま抱き合うようにして男と繋がっていたミキの尻を、背後の男が抱えて上げてアナルを貫いた。


『あうぅッ…同時に二本もなんてぇ…!』

『後がつっかえてんだ、使える穴は全部使わねぇと暴動が起きるぜ』

『あッあッだめ!!お腹の中でゴリゴリ擦れて…ああんッ』

『へへへ…さっきまで男を知らなかったなんてウソみてぇな変わりようだぜ』

二人でミキを挟み交互に激しく突き上げながら、男逹が下品に笑う。



(これは夢…?)

ミキは状況を把握できないまま、異常な快楽の波に飲み込まれようとしていた。

――もうすぐ下校時間よ、そろそろ支度なさい。

――はい、先生


どこからか聞こえる会話に、ミキはふと顔を上げる。

するとそこには、ぼんやりと漫画の少女によく似た顔が陽炎のように浮かんでいて、ミキを見て何か呟きニヤリと笑った。

ミキはハッと気づく。
『貴女、もしかして半年前に行方不明になった隣のクラスの…』

その問いかけに答えることなく少女の顔は消え、ゆっくりと黒い影が降りてきてミキ逹を覆い隠す。

『いやあああ――――ッ、助けてぇ!!』



静かに雑誌を閉じた少女は、そ知らぬ顔でそれを書架に戻した。

「誰かに見つけてもらえるまでガンバってね」


少女はクスクス笑いながら図書室を後にした。




(終)


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