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ねえ、脱がせて欲しい。
第1章 【ねえ、むかつくわ。】

十九、今年二十にもなろう愛香の楽しみは気ままに思い通りに出来る"言葉遊び"だ。
何でも命令してしまえば言う事は必ず従ってくれる。だがそんな愛香の言葉遊びも全部が全部では無い。
決まって出す性的欲求不満なのかその関連に出す言葉だけは誰しも目を背き、青い顔をするものだ。
それもその筈。屋敷で働く者が一人娘のご令嬢に手を出すだなんて…
彼女の美貌やスタイルに興奮しない訳が無い。ただそれを上回る条件が揃っていて、そこで躓くのを愛香はごみ箱に投げ捨てる様な感覚で何度も専用執事をクビ、と切ってきた。
「この前の男は惜しかったわね…わたくしの服を脱がせたのは良いけど挿れる寸前に涙を浮かべて平謝りしてきてみっともなかったわ」
そんなご令嬢をいつもと変わらない表情で、それとも慣れたのかメイドのマカは何も発せず黙って聞きながら手は愛香の身嗜みをととのえていた。
「はぁ…暫くオモチャがいなくてつまらないわ…。今日は仕方無いからマカの自慰でも楽しんであげる」
ふふふ、と優雅に微笑んだ愛香は人差し指でメイドの顎をなぞると目を細めてマカも口元に器を描いて微笑み返した。
「それは光栄です。
ですがその前に旦那様がお呼びです愛香お嬢様」
「…あら…お父様帰っていらしたの。珍しい」

