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学園物えっち短編集
第8章 私の庭



「おっさん…何やってんだよ?次の駅で降りろ」



前にいた高校生くらいの男の人が気付いてくれてスカートの中に入れてる手をグイッと引き出してくれた。

するとちょうど電車が止まって痴漢は人混みに紛れて一気に逃げてしまった。

「おい!ざけんな!何逃げてんだよ!?」

「あの!いいです…」

「大丈夫か?こっち来ておけよ」

グイッと引っ張られて壁側に移動させてくれた。

さりげなく人混みからガードしてくれて私はその人の顔をポーッと見てしまっていた。

うちの学校の近くの男子校の制服…。

「降りる駅どこ?」

「次の駅です」

「あーやっぱり。その制服学校近くだよな?俺も次の駅で降りるんだ」

駅に着いて私達は電車を降りた。

「あの…私…まだ一人になるの怖くて…途中まで一緒に帰ってくれませんかぁ?」

本当はもう全然大丈夫だけど声色を変えてそう言った。

「そうだよな!家まで送るよ…ってそれは逆に初対面なのに怪しいか」

「えぇ…送ってくれるんですかぁ?嬉しいです…」

この人ぶりっ子してれば落とせそうだな。

結構カッコいいしこういうタイプ嫌いじゃない。



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