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学園物えっち短編集
第2章 私たちの関係
入部してから二週間。
どうもこの部のキャプテンが気に入らない。
休憩時間になる度にイラつく。
結城が飲み物を部員達に用意をしたりなどマネージャー業をしていると決まって途中で呼びつける。
「くるみ、足のテーピング巻き直してくれ」
「あ、はぁい!」
「早く来いよ」
結城は嫌な顔一つしないてクソキャプテンの元へ行った。
そしてあの野郎無駄に結城へのボディタッチが多い。
さり気なく腰に手を回すわ、テーピングを巻き直す時にさり気なくTシャツの中を覗くわでブチギレそうになる。
結城もアイツのことを気になってるのなら良いのかもしれないが、そういう時はいくらいつもニコニコしている結城も困った顔をしていた。
「チッ…ああいうのセクハラって言うんじゃねぇのか?」
「…もう我慢できねぇ……おい。笹井、俺の鼻殴れ」
「は?鼻?」
俺は笹井の手を掴み、自ら笹井の手をガツンと顔面に思い切りぶつけた。
「ッ……イッテェェェ!」
「玄馬(ゲンマ)ッ!?おまッ……何やってんだよ!?」
俺の鼻からは狙い通り鼻血が流れてきた。
「くるみちゃん!来てくれ!玄馬が鼻血出した!」
笹井は結城を呼んだ。
「えっ!?今行く!」
「待てよ!俺のテーピング終わってねぇだろ」
「んなもん、てめぇ一人で出来るだろうが!っつーかくるみちゃんいない時テーピングなんかしてねぇだろ!」
結城を引き止めるキャプテンを笹井は振り切って結城を連れてきた。
「大丈夫?」
結城はすぐに氷を用意してくれて冷やしてくれた。
そして、丁寧にティッシュも替えてくれる。
っつーか…近い。
「あ…止まったみたい!よかったぁ…あれぇ?でも顔赤いよぉ?」
結城の顔を間近で見るとヤバかった…可愛すぎる。
再び鼻血…
練習が終わった後、笹井と迫田はニヤニヤしながらこっちに来る。
こいつらが言いたい事はわかってる。
「玄馬君?あんな玄馬君見たの俺達初めてだなぁ?」
「…惚れたな?体張ってクソキャプテンから離そうとしたくらいだもんな?」
「うっせぇ…」
俺は体育館の方へ方向転換した。
「どこ行くんだよ?」
「残練」
そう言って俺は体育館に戻った。