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学園物えっち短編集
第9章 うちのお嬢様



さすがにコタツ布団だけだと寒いな…

俺は静かにコタツの電源を入れた。

「…将吉起きてる?」

「あー…起きてるよ」

「あの…そっち行っても良い?」

ヤベ…布団じゃない事バレる…。
止める間もなく美麗はベッドから出てきてしまった。

「あー!将吉全然お布団で寝てない…」

「コレ!庶民の布団だから!中めちゃくちゃあったかくなるやつ!」

「…こんな硬い所…絶対寝心地悪いもん」

「…明日敷き布団買ってくるから」

「やっぱり私…将吉にすごく迷惑掛けてる…」

「美麗、それ言うの禁止な?」

「だって…」

「俺は中学の頃から美麗の家で働かせてもらったり、色々世話になってんの。ずっと迷惑掛けてたのは俺の方だよ…それに美麗がうちにいるの全然迷惑じゃないし!むしろ結構良い思いさせてもらってるし…だから何も気にしないであの紙の通り俺に世話されててください」

そう言うと美麗は俺にギュウッと抱き着く。

「ふぁい…ありがとう…」

弱々しい美麗を放っておけるわけない…。

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