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学園物えっち短編集
第9章 うちのお嬢様



「里見君、いつもに増して仕事頑張ってるな」

「そ、そうですか!?」

「彼女でも出来たか?」

「まぁ…そんな所です」

「お!仕事の後デートか?それならそこの予備で注文してた花持って帰っていいよ!」

季節ではないから秋桜は入っていないけど、美麗が好きそうな花だなと気になっていた花束だった。

これは喜びそうだ。

俺は帰りに花瓶も買って花を持って急いで帰宅した。


鍵を開けて家に入ると中が焦げ臭い…

「ただいま…何か焦げ臭いけどどうかした?」

「ふあッ…将吉!来ちゃダメ!」

キッチンを見ると色んな物が散乱していて色々焦げた謎の物が鍋に入っていたり大惨事になっていた。

「えーっと…どうした?」

「……将吉にお夕飯作ろうと思って…その…」

理解出来た。
美麗は料理が苦手のようだ。
っつーかほとんどやった事ないんだろうな…なのに一生懸命やってくれようとしたんだ…

「それより怪我とかしてない?」

「……してない」

「それなら良かった…俺の為にありがとな?ここは俺が片付けるから美麗はこれ花瓶に生けといて」

「わぁ…お花綺麗…」

「これ美麗にお土産だから」

「嬉しい!将吉ありがとう!」

美麗は受け取ってくれてめちゃくちゃ喜んでいた。

譲ってもらえてよかった。

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