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学園物えっち短編集
第10章 甘いスイッチ

そんなある日の帰り道。
いつもの様に手を繋いでもいいタイミングを測っていると、突然大粒の雫が上から降ってきた。
「夕立かな?急いで帰ろう!」
ドッシャーーッ
雨が滝のように降ってきて雨宿りする余裕なんかなかった。
「ここからうち近いから行こう!」
「…………へ」
天美の手を引いて自分の家に向かって走った。
鍵を開けて玄関に飛び込む。
「ハァハァ…天美、大丈夫?」
「………ん……飯塚君の家………場所違う……」
「え!?」
「………うちの先って……言ってた」
帰りくらいは少しでも長く一緒に過ごそうとして俺の家は天美の家の先だと嘘を吐いていた。
「……ごめん!嘘です……そう言った方が天美と少しでも長く過ごせると思って……」
そう言うと天美は俯いてしまった。
やば………
俺はとりあえず急いでバスタオルを取りに行って天美に渡した。
「…その話は後にしてとりあえず俺の部屋行こう。そのままじゃ風邪ひきそうだし……着替え貸すから」
「…………ありがとう」
天美は静かについて来て部屋に来てくれた。

