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学園物えっち短編集
第10章 甘いスイッチ


「Tシャツと短パンだったら俺のでも着れそうだよな?」

「………ん」

「…じゃあ、俺は出てるから着替えたら教えて」


そう言って部屋を出た。


気まずいとはいえ家に彼女が来てるというのはめちゃくちゃ嬉しかった。


しかも、親も仕事でいないし…

いや!別に変なこと考えてないから!キスだってしてないのにそんな飛ばないだろ!


俺も濡れた制服を着替えた。


「………あの………着替えた…」

「お、おおおおう!」


天美はぶかぶかの俺のTシャツと短パンを着ていた。

ヤバいな…可愛い…


「……えーーっと…どうしようか…雨まだ強いけど帰りたかったら……」


すると天美は首を振った。


「だよな?弱まるまで待とう」


俺の部屋で天美はちょこんと座っていてさり気なくすぐ隣に座った。


「…………飯塚君……うちまで…………遠回り…」

「あ……嘘吐いててごめん…」

「……嬉しい」


なんだろう…なんでいけると思ったのかわからないけど俺は天美にキスをしようとしていた。

すると、天美は俺の口を手で押さえてそれを阻止した。


「………駄目…」

「ごめん!調子に乗りすぎた!なんか!映画でも見るか!?」


急いで立ち上がった瞬間動揺したせいでバランスを崩して俺は天美に覆い被さっていた。


しかも……最悪の体勢だ。


俺と天美の唇が重なっている。
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