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学園物えっち短編集
第2章 私たちの関係



10分経過…



20分経過

遅い…

「…結城?入るぞ?」

中に入ると結城は着替え終えていたが部室に置いてある卒業生が残したソファーに座り震えていた。

「おい、大丈夫かよ?」

「…ん……フゥッ…ごめ…さっきの…恐かったから…」

俺はどうしたらいいかわからず、とりあえず結城の横に座った。
そして結城の手を掴んだ。

「…安心しろ…もう絶対あいつには触らせねぇ…結城が部室使う時は俺が見張っててやる…なんつーか…さっき俺を止めてくれた礼だ」

「ふぇぇッ…ありッ…ありがとぉ…」

俺達は学校を出る事にした。

自分がしょうもない男だとつくづく思う。


学校を出ても結城と手を握ったままだ。
そのまま歩くが、二人揃って口は開かなかった。





結城と一緒に帰る事がこんなに緊張するとは…



何も話さないまま結城の家の前まで着いてしまった。


「…佐倉君…本当に本当にありがとぉ…」

「いや…んな大した事してねぇよ」

「ううん…それに結局家まで送ってもらっちゃって」

「あー…送ったっつーか帰り道の途中だ…じゃあ、また明日」

「うん、また明日ねっ…気をつけて帰ってね」


あー…


うまくやれねぇ…
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