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学園物えっち短編集
第2章 私たちの関係
あの日から練習後佐倉君はいつも待っててくれるようになった。
帰りもいつもうちまで送ってくれた。
私、本当は佐倉君の家途中から反対の方向なのわかってるんだよ?
帰りは相変わらずほとんど話さない…本当は佐倉君とたくさんお喋りしたいんだけどなぁ。
それでね…あの日みたいにまた手繋いでくれないかなぁって考えちゃうんだぁ…
やっぱり…
私、佐倉君の事が…
いつからかなぁ…
初めて会った時から少し気にはなってた。
助けてくれた時…優しくしてくれた時…その時はもう好きだったよ。
だからね、早く私にも笹井君や迫田君達とふざけあってる楽しそうな佐倉君見せてほしいな。心開いてくれたら嬉しいんだけど…
そんなある日佐倉君が一刻も早く安藤先輩よりバスケがうまくなりたいと言って残って一人で練習をしていた。
私はボールを出したりして、練習の手伝いをする。
「佐倉君?安藤先輩は中学の時からバスケットしてたわけだし…そんなに焦らなくてもいいんじゃないかなぁ?」
「いや…あいつに勝てねぇと…そのー…あ゙ー…色々あんだよ!」
「佐倉君なら運動神経すっごくいいし、安藤先輩と同じ歳になった時は安藤先輩よりうまくなってると思うよぉ…?」
「今勝ちてぇんだよ」
「そっかぁ…」
私は真剣に練習をする佐倉君を見て応援をしてあげようと思った。
しばらくすると居残り練習も終わりにして着替えてる時だ。
窓の外がピカッと光った。
もしかして…
―ゴロゴロ
そしてまた光った。
―ゴロゴロ…バキバキッ
「ひゃぁ!」
雷…すごく苦手なんだよね…。
すると部室の外から声が聞こえた。
「雷鳴ってんな。大丈夫か?」
「……大丈夫じゃない……雷苦手なのぉ…ふぇッ…佐倉君…助けてぇ」
そう応えると佐倉君はゆっくりドアを開けて部室の中に入ってきた。
「…雨もやべぇな…雨足弱くなるまで少し時間おかねぇ?」
私はすぐに頷いた。
佐倉君は私と少し離れた場所に腰を下ろした。
――ゴロゴロ…
「…あ…あのぉ…佐倉君の隣りに座ってもいい?」
「あ!?…あー…おう」
佐倉君の隣りに座ると、前に手を繋いだ時の事を思い出した。
また手…繋ぎたいなぁ…