この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
学園物えっち短編集
第11章 意地悪彼氏
次の日。
今日は日曜日で学校は休み。
そういえば付き合ってんのに番号交換してないな。
まぁ、いいか。
夜に夕食後リビングでご飯を食べていると家の電話が鳴った。
それを母さんが出る。
「もしもし…はい?あらあら…一成(カズナリ)がいつもお世話になってます…今代わるわね」
母さんが受話器を差し出してきた。
「彼女の桃井さんよ」
母さんはニヤニヤしながら渡してくる。
「本人そう言ってた?」
「挨拶していただいたわぁ~」
桃井…結構やるな。
「もしもし?何?」
「た、瀧口君ッ…今瀧口君のお母さんがぁッ…」
「家電なんだから当たり前じゃん」
「そ、そっか…瀧口君のケータイの番号知らなくて…」
「うん、聞かれなかったからいいのかと思って」
「良くないッ…教えて?」
「…今テレビ見てるから明日学校でな?」
別に今教えてもいいけど先延ばしにしたほうが面白そうだ。
「ええ!?…絶対だよ?絶対教えてね!」
「あー…うん、じゃあ明日学校でな」
電話を切った。
「一成、なんか彼女に冷たいわねぇ?嫌われちゃうわよ?」
「いいんだよ。桃井が俺の事嫌うわけねーし」
何故か桃井は俺の事を嫌いにならない自信があった。
じゃなきゃこんな意地悪出来ないしな。