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学園物えっち短編集
第11章 意地悪彼氏


次の日。


今日は日曜日で学校は休み。


そういえば付き合ってんのに番号交換してないな。


まぁ、いいか。


夜に夕食後リビングでご飯を食べていると家の電話が鳴った。
それを母さんが出る。


「もしもし…はい?あらあら…一成(カズナリ)がいつもお世話になってます…今代わるわね」


母さんが受話器を差し出してきた。


「彼女の桃井さんよ」


母さんはニヤニヤしながら渡してくる。

「本人そう言ってた?」

「挨拶していただいたわぁ~」

桃井…結構やるな。

「もしもし?何?」

「た、瀧口君ッ…今瀧口君のお母さんがぁッ…」

「家電なんだから当たり前じゃん」

「そ、そっか…瀧口君のケータイの番号知らなくて…」

「うん、聞かれなかったからいいのかと思って」

「良くないッ…教えて?」

「…今テレビ見てるから明日学校でな?」

別に今教えてもいいけど先延ばしにしたほうが面白そうだ。

「ええ!?…絶対だよ?絶対教えてね!」

「あー…うん、じゃあ明日学校でな」


電話を切った。


「一成、なんか彼女に冷たいわねぇ?嫌われちゃうわよ?」

「いいんだよ。桃井が俺の事嫌うわけねーし」


何故か桃井は俺の事を嫌いにならない自信があった。

じゃなきゃこんな意地悪出来ないしな。

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