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学園物えっち短編集
第11章 意地悪彼氏


「なんか嫌われちゃった。なんで?」

「俺に聞くなよ!」

俺は席に戻った。

「…瀧口、さっきのマジ?」

「あぁ。なんか一昨日告られた」

「遊びだろ?」

「いや?本気本気♪なんか嫌われちゃったけど」

「…お前本当なんか変わってるよな」

「追い掛けないのかよ?普通ここで追い掛けるだろ?」

「追いかけた方がいいのか?放っておいてほしいのかと思った」

「いや、わからないけど…」

「じゃあ、行ってみるか」

俺は席を立って教室を出た。

っつーかどこにいるか知らないし。

ウロウロしていると、この前の更衣室の自販機の所で座って泣いている桃井がいた。

俺は桃井の横に座った。

「あ、こんな所にいた」

「ふえっ…バカァ!!来ないで!」

「友達に行った方がいいって言われて来てみたんだけど…じゃあ、戻るからご自由にどうぞ」

「ふうぅッ…」

立ち上がろうとすると、桃井に制服を掴まれる。

「…来ないでって聞こえたけど?」

「ばかぁッ!みんなの前でキスした事謝ってよッ!」

「はぁ?やだよ」

「!?」

「いいじゃん、付き合ってんだからキスすんの普通だろ?」

「そッ……ぅだけど…ぅーッ…ヒックッ……初めてだったのに…」

「へぇ、そうだったんだ…じゃあ、もう一回しとこう」

俺は桃井にもう一度キスをした。

「ふッ……ンンッ…もぉ!駄目ッ…ううッ…廊下通った人に見られたぁ…」

「別にいいじゃん」

「良くないもんッ///あうぅーッ…もぉ…なんで瀧口君の事好きなんだろぉ…」

「いつから?」

「わかんないもん///中学生の時にはもう…///」

「そうなんだ?それじゃあ、仕方ないな」

こんな意地悪されてんのに好きと言う桃井が可愛かった。

もっと可愛がってやろう。


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