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学園物えっち短編集
第2章 私たちの関係
昨日…佐倉君とキスしちゃったんだよね。
もう頭の中は昨日のキス事でいっぱいだ。
「―――くるみってば!」
「ほえ?」
クラスで一番仲の良い瑠美(ルミ)ちゃんの声でハッとした。
「何とぼけた声出してるの?さっきから呼んでるんだけど!」
「あ…ごめんね」
「…何かあったの?」
付き合ってないのにキスしたなんて言ったら怒られちゃうかなぁ…
「ううん…昨日寝るの遅かったんだぁ」
「…ふーん」
ちょっと疑ってそうな目で見られたけどとりあえずその場はしのいだ。
次の授業は教室移動で瑠美ちゃんと移動先の教室へ向かった。
その途中、突然後ろから誰かに呼ばれた。
「結城」
「え?…さ、佐倉君///」
「今平気か?」
すると瑠美ちゃんが私の手荷物を私の手から取った。
「先に行ってるから行ってきなよ」
「…うん、ありがとぉ」
私は佐倉君の所へと行った。
「どうしたのぉ?」
佐倉君は何も言わずに私の腕を掴み、廊下の影へと連れて行った。
そして壁に追い込まれる。
「…昨日のあれ」
「へ?昨日の?」
「部室でのだよ!」
「あっ…う…うん」
佐倉君の表情は真剣だった。
真剣な表情もすごくカッコ良く見える。
やっぱり好きな人ってカッコ良く見えるんだよね…って!実際佐倉君普通にかっこいいけどね!
「あ…そのさ…嫌だったか?」
「…えっとぉ///」
私は声に出すのが恥ずかしくて首を横に振った。
「……そうか」
少しの間沈黙が流れた。
―キーンコーンカーンコーン♪
「あ、予鈴…じゃ…あの」
戻ろうとするとグイッと引き寄せられて…三度目のキス。
唇が離れると佐倉君は何も言わずに行ってしまった。