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学園物えっち短編集
第12章 偽りのマシュマロ

うちの学校の屋上はありがたいことに昼休みは開放してある。

屋上に着いてベンチに座り、買った焼きそばパンを頬張った。

氷川さんは持ってきた弁当を膝の上に広げた。


「弁当うまそうだな」

「…へ!?そ、そんな…///」

「弁当なんて小学生以来食ってないなぁ…その玉子焼きとか手作りっぽくて羨ましい」

「これ?…あ…あのぉ…食べる?」

「マジで!?」

「うん!どうぞぉ…」

玉子焼きを貰うと甘い玉子焼きで…感動した。

「っ……」

「ごめッ…甘いのダメだった!?」

「逆!俺、玉子焼き甘い方が好きなんだよ!」

「よかったぁ…由羽も小さい頃からずっと甘い玉子焼きが好きなんだぁ…」

「…氷川さん、自分の事由羽って呼ぶんだ?」

「はわぁッ///違うのぉ…普段私って言うの!矢口君と話してて気が抜けちゃって…」

「いいじゃん!可愛いよ?氷川さんが言うから余計可愛い」

「…///…もぉ…そういう事言うから矢口君モテるんだ……」

「は!?モテてないよ!それに!…ほ、本当に可愛いって思った時しかそんな事言わねぇし…」


ああぁ…楽しすぎる…

このまま昼休み終わらないでほしい。

「…えっと……その…もし良かったら明日からお弁当矢口君の分も作って来てもいい…かなぁ?///」

「ま、マジ?あ、いや!悪いよ!」

「あれ…教科書のお礼したいの…ダメかな?」

「ダメなわけないじゃん!すっげー嬉しい!!」


昼飯後も他愛のない話しで盛り上がった。
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