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学園物えっち短編集
第12章 偽りのマシュマロ
「…氷川さん何で俯くんだよ?ほら、顔あげろよ」
「ふうぅッ…ごめッ…ムリなの……ヒックッ…」
「ちょ!マジで泣いてんの!?ごめん!あーー!本当俺調子乗りすぎた…」
「違ッ…ヒックッ由羽が勝手に…」
氷川さんは箸を握り締めて泣くのを一生懸命止めようとしていた。
俺は氷川さんの握り締めてる箸と弁当を取って横に置いた。
そして抱き締める。
「…あーー…氷川さん表情に出過ぎなんだよ!」
「ふあッ…ふううッ…ダメぇ…矢口君の好きな人…もし来ちゃったら…誤解されちゃう…」
「どこから言っていけばいいんだかわからなくなった。ウーン…とりあえず氷川さんの好きな人誰か教えて」
「…むうぅ…もう嫌いだもん…ヒックッ…由羽が失恋するってわかっててそういう風に聞くなんて嫌いッ…」
「…じゃあ、そんな風に聞いた俺はさっきまで氷川さんが好きだった人って事でいいな?」
「ばかぁ…嫌いッ!」
「…あーあ。さっきまでうまくいきそうだったのに俺も失恋したな」
「…ほえ?」
「入学式の時から好きな子に嫌いって言われた」
すると氷川さんは顔を真っ赤にさせた。