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学園物えっち短編集
第12章 偽りのマシュマロ
「…ウソ…絶対嘘だもん…ヒックッ…由羽が泣いたから仕方なくそう言うんでしょ?」
「違うよ…マジだって…この体勢顔見にくいし信じてもらうには難しいな」
俺は氷川さんの腰を引き寄せて自分の膝の上に向かい合わせに乗せた。
かるっ!
「…にゃあぁッ…重いからダメぇ…」
「重くないから!顔上げて」
「ふううッ…」
「俺達失恋したみたいですけど、どうしようか?」
ゆっくり顔を上げた氷川さんの顔を指で拭った。
「……ぃじゃないのぉ…」
「何?」
「嫌いじゃないの!好きだもんッ…由羽だって矢口君のことずっと気になってたのぉ!」
「よっしゃあぁぁ!あーーー!幸せ過ぎるー!」
氷川さんをぎゅっと抱き締めようとすると拒否される。
「あ…えっとぉ…あんましぎゅってすると苦しいから…」
「ごめん!嬉しすぎてつい」
氷川さんは俺の膝の上から降りる。
俺は感極まって走り出して屋上から叫んだ。
「氷川さん好きだーー!!!」
「…矢口君ッ…恥ずかしいよぉ///」
浮かれていて先ほど氷川さんが抱き締めるのを拒否した理由なんて深く考えなかった。