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学園物えっち短編集
第12章 偽りのマシュマロ

氷川さんと付き合い始めて3ヶ月。
手を繋ぐところまで進み、そろそろ次のステップに踏み出したい。
俺にしてはかなり我慢しまくってる…嫌われたくないから慎重に慎重を重ねて3ヶ月だ。
今まさに踏み出せる絶好のチャンス!!
親のいない家に俺で部屋二人きり。
これはキスするしかない…そしていけそうならそのまま…
俺はさりげなく氷川さんとの距離を狭める。
氷川さんの腰に腕を回そうとした時だ。
「…あ、矢口君!そういえばずっと思ってたんだけどね?」
「ハッはい!?」
「矢口君の事下の名前で陽ちゃんって呼んでる子結構いるでしょ?」
「ああぁ…うん?」
「…羨ましくて…由羽も矢口君の事名前で呼びたいのに…」
「呼んでよ!俺も、由羽って呼ぶから!」
「ええ…いいのかなぁ…陽ちゃん///」
このタイミングで行ける!
俺は由羽の腰に腕を回して唇を近付けた。
そしてキス成功!
「…はうぅ///恥ずかしい//」
「…由羽可愛い…もう一回しよう?」
もう一度今度は深くキスをする。
「……んッ……ン?何これ?」
ベッドの横でこんな事をした事に後悔する。
由羽の手には愛用のエロ本があった。
ベッドの下にあったやつに由羽の手が偶然触ったらしくてそれが出てきた。
由羽はその表紙を見て固まった。
「あ…えっと…男の部屋にはあるもんなんだよ!あー!!捨てるから!速攻で捨てる!今すぐ捨てます!」
「………いい。今日は帰るね」
「え!?ちょっま!由羽!」
止める間もなく由羽は出て行ってしまった。
失敗した…
しかもこのエロ本の表紙に書いてある言葉が巨乳やパイズリなど胸関係のことばかりだ…
おっぱいしか見てない野郎とか思われたのか?
そりゃあ…由羽にパイズリとかしてもらえるなら嬉しいけど由羽のおっぱいが好きで由羽の事好きになったわけじゃないし。。

