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学園物えっち短編集
第14章 世話焼き修学旅行

「将の馬鹿!」

「俺は馬鹿じゃねぇよ!」


その時、前の席で将と小松さんが言い争いを始めていた。


「おい、ここ新幹線の中なんだから騒ぐなよ」


二人にそう言うと小松さんが歩いて来て、俺の腕を掴んだ。


「池田(イケダ)君…席代わって。もう将の隣りなんて座りたくない!」

「…わかった。ほら、座りなよ」


小松さんと席を交換して、俺は将の隣りに座る。


「何で喧嘩してんの?せっかくの修学旅行で…」

「華織(カオリ)が……」


将が深刻そうな顔をする。



よっぽどの事で喧嘩したんだな…。



「華織が将来は子供は男と女両方欲しいとか言うから…」

「……ハ?」

「男なんていらないと思うだろ?俺以外の男が華織のおっぱい吸うなんて考えたくねぇよ!」


将が馬鹿な事すっかり忘れてた…。


「将……さっさと仲直りしろ…ウザイから」

「華織が考え改めるまでやだ!」

「今日中に絶対仲直りしろ!お前は小松さんと仲良くしてる方がマシだから!」

そんなこんなで一日目が始まった。


この日一日将と小松さんは顔を合わせようとしないわ、佐伯さんは俯きながらどこかに行きそうになるわでかなり大変だった。


うちの班のメンバーみんな個性が強すぎる…。

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