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学園物えっち短編集
第14章 世話焼き修学旅行
とりあえず、ホテルの屋上に走った。
到着すると、二人共いた…。二人でしゃがみ込んで何か話し込んでいる。
「何してんだよ?もう点呼の時間だぞ…心配しただろ」
「何って…俺達同じ傷ついてる者同士で慰め合ってんだよ…」
「もう…将…あんな先の話で喧嘩するのもう止めよ?私、将と喧嘩してるのやだよ…」
「華織…俺も華織と喧嘩したくねぇよ!」
将は小松さんに抱き付いて二人はあっさりと仲直りした。
「華織…今夜は離したくない!」
「あー!二人ウザいからさっさと部屋戻れ!」
「でも…香菜が…」
小松さんは佐伯さんの事を心配していた。
「佐伯さんは俺が部屋まで連れていくから先戻ってていいよ」
「じゃあ遠慮なく!蒼(アオイ)!香菜ちゃんの事よろしく」
二人はウザイくらいいちゃいちゃしながら部屋に戻って行った。
「佐伯さんも戻ろう?」
「……香菜はいい…ここにいる…」
「ほら、風邪ひくぞ」
屋上は風も結構強くて、薄着の佐伯さんは少し震えていた。
俺は佐伯さんに着ていたジャージをかけてあげる。
「いい!香菜なんか風邪ひいてもいいもん!」
「良くないよ!佐伯さんが風邪ひいたらな、残りの修学旅行あのいちゃいちゃしてる二人と三人で行動しないといけないだろ…佐伯さんがいるだけで俺の修学旅行の楽しさ変わるんだけどな」
「……香菜にいてほしいの?」
「あぁ」
そう言うと、突然佐伯さんは嬉しそうに笑った。
「じゃあお部屋戻る!」
「よし。やっと笑ったな…佐伯さんはその方がいいよ」
佐伯さんもやっとご機嫌になって一件落着。