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学園物えっち短編集
第2章 私たちの関係
結城はパジャマに着替えていてその姿がまた愛らしかった。

部屋に入ると布団が敷いてある。


…いやいや…ヤる為とかじゃねぇから。


俺はとりあえず布団の上に座った。

結城も少し離れた所に座る。


沈黙。


何話せばいいんだよ!


「あ…俺達付き合うって事でいいんだよな?」

「…うん///」

「えーーっと…じゃあ…もっとこっち来いよ」


俺はそう言って結城を引き寄せるが勢いが余って結城を抱き締める形になった。


「わ…佐倉君の心臓…すごく早いね」

「ゆ…結城といるからに決まってんだろ」


結城を見ると頬を赤くして俺を見ていた。

ヤバい…抑えられるわけがねぇ…

結城にキスをしようとした時だ。


俺のズボンのポケットから何かが落ちた。


そう何か…


「…あ、何か落ちたよぉ?………これって」

「いや!これは!あー…」

あいつら箱で渡すから!箱でけぇんだよ!

今見つかるってまずいよな…どうする俺。

考えても何も思い浮かばない。


「あのぉ…私…まだ佐倉君から私の事どう思ってるかはっきり聞いてないよぉ?…それなのに…あの…ふぇッ…こんなの持ってこられたら…ヒック…こういう事したい…フゥッ…だけなのかなって…」


佐倉は泣いてしまってそれ以上の言葉を詰まらせた。


「違う…そんな気持ちで結城と付き合ったわけじゃねぇし今まで何回もキスしたわけじゃねぇ!…だからな……俺……結城の事が…すげぇ好きだから…」


情けない事に語尾の方の声が小さくなる。

なんつーか言い慣れねぇし、なんて言ったってこんな事言うのは初めてだ。
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