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学園物えっち短編集
第14章 世話焼き修学旅行
その日の夜は肝試し大会が行われた。
くじで決めたペアで行く事になっているが、だいたいカップルの奴らなどはみんな引いた番号を交換していた。
「蒼君ー?香菜ちゃんと一緒に行きたいだろ?番号交換してやるよ」
「いや…佐伯さん…一緒に行きたい奴いると思うし。いいよ」
「何言ってる!蒼の為に取ってきてやったんだぞ!」
結局佐伯さんと一緒に行く事になった。
ただ暗いだけの道を歩く。
「…蒼?怖いから掴まってもいいー?」
「あぁ…いいけど」
佐伯さんは俺の腕に腕を絡ませた。
少し緊張しながら無言で歩く。
「…佐伯さん一緒に行きたかった奴いただろ?俺とでごめんな」
「えー?香菜、蒼とで良かったよー?」
「そう言ってくれて良かったよ…そういえば次の恋の相手って誰?教えたくなかったらいいけど…」
「えー///じゃあヒントねー!イニシャルが…えっと…あ…じゃなくて!I…A…///」
「I…A?名前が『い』?い?いちろう…?」
「あ!間違えた!違うー!名前がAー!」
「って事はA…Iか…。石井か!いしい、あつお!へぇ…あいつか」
二次元の女に恋してるような奴でリアルの女に興味なさそうだから難しいよな…。
「違うもん!蒼の鈍感!馬鹿!」
「鈍感ってそんな怒らなくても…げ」
前方で俺達の前に出たカップルがキスをしている…。