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学園物えっち短編集
第14章 世話焼き修学旅行
「香菜達閉じこめられちゃった?」
「ハァ…みたいだな」
すると香菜は泣き始めてしまった。
「ふゥッ…香菜が猫さん追い掛けたから……ふァァッ…ごめ…なさッ」
「香菜」
俺は香菜の頭を撫でた。
「香菜のせいとか思ってないから。にしても、簡単に出られそうにないな…」
周りを見渡すと使わなくなった物を置いておく物置といった感じだ。
窓が一つもない。
ドアも分厚い鉄のドアで鍵がないと飽きそうになかった。
今日ここが開く事は無さそうだな。
とりあえず香菜が泣き止むまで肩を抱いて慰める。
「蒼…ヒック…寒いね…」
「そうだな…何かないか探してみようか…待ってろ?」
探してみるが、クッションとカーテンくらいしかなかった。
クッションを下に敷いて香菜にカーテンをかけてやる。
「蒼もー…二人でくっつけば暖かくなるよー?」
「あ…あぁ」
香菜と寄り添って座った。
外を散歩して二人とも身体が冷えていたので、すぐに暖かくならない…。
「よく人肌は暖かいとか言うよな」
「あー!前にいっ君のお家のストーブが壊れちゃって寒い時、寒いのに服脱がされたんだけど裸で抱き合ってたら暖かったよー?」
軽くいっ君にイラッとする。
「そうか…」
「今やってみよーよ!」
「いや、それは…」
「寒いー!」
香菜にそう言われてやらないわけにはいかなかった。