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学園物えっち短編集
第2章 私たちの関係


合宿最終日は合宿所から学校に戻り、学校で練習試合。


朝食後のミィーティングでの事。

「…――という事で良い試合をしてくれると期待してるぞ…あ、あと佐倉、迫田、笹井。お前たち3人を出す事にしたからな」

「…は!?」

「以上。」


練習試合だと言っても玄馬君が試合に出るのは初めての事だった。
三人はすごく驚いた顔をしていた。

でも…よかったぁ。
練習試合とはいえ玄馬君がこんなに早く試合に出られるなんてすごく嬉しい。


学校まで戻るバスの中。
一人で座っていると途中から玄馬君が来て隣りに座った。


「後ろうるせぇ…結城の隣りが一番落ち着く」


玄馬君がそう言ってくれるのは嬉しかった。

最初はジッとしていた玄馬君だったけどどこか落ち着かなかった。


「…もしかして…練習試合、緊張してる?」

「んな…んなわけねぇだろ!?あー…いくら初めての試合だからって…なぁ?…別に普通だ」

「…大丈夫だよぉ?たくさん練習してきたもん」


私は玄馬君の手の上に手を重ねた。
すると玄馬君は、はぁと息を吐いて私の手を握った。


「………チームの足引っ張るかもしれねぇ」

「初めから完璧に出来る人なんていないよぉ?完璧になんて思わないで今日の試合は玄馬君が出来る事を一生懸命やれば大丈夫だから」


私はそう言って玄馬君の手を握り返した。




学校に着いた時には玄馬君の緊張はほぐれていたみたいで冗談を言う余裕まであった。


「今日の練習試合でもし俺が点数決めたらな?」

「うん?」

「決めた分だけ結城からキスな」

「…へ?えぇ?」

「決まり」

「ちょっ…」


玄馬君はそう言って行ってしまった。


まぁ…冗談だとは思うんだけどぉ…


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