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学園物えっち短編集
第15章 始まりは夜這いから



白河君来ちゃったじゃん!


どうしよ…何か言ってくれるかな…?


「…今の話本当?」


白河君が驚いた表情で口を開いた。


「白河君、あの…違…」

「おめでとう!拓人やっと一人の女の子と付き合うの決めたんだな!坂井さん、俺、拓人と中学の時からの付き合いだけどこう見えてすごい良い奴だから…って、坂井さんはそれを見抜いてて付き合ったんだよな!俺、すっごい嬉しいよ!」


何故か白河君に握手をされる。


もう何が何だかわからなくて、私と美里と裕也はポカンとしていた。


「しかし、坂井さんが拓人の事好きだったなんて全然気付かなかったなぁ…どっちから告白したの?」

「乃絵瑠からだったな。ずっと俺の事に好きだったらしい」

「へ!?そんな事言ってないよ!?」

「照れんなよ」

「そんなんじゃないってば!」

「俺達お邪魔みたいだし、先食堂行ってるよ」


白河君はそう言って、美里と裕也の背中を押して先に食堂に入って行ってしまった。


「…わりぃ、つい告白された時の事話しちまった」

「あの…」


どういう事なのか聞こうとすると、突然手を繋がれる。


「!?」

「………俺、乃絵瑠はずっと白河の事好きなのかと思ってたからすっげぇ嬉しくてさ……今度から二人の時の事は言わないように気を付ける…」


ここに来て私の脳裏に取り返しのつかない想定が過ぎった。


……もしかして……昨晩………入るベッド間違えた?


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