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学園物えっち短編集
第15章 始まりは夜這いから




部屋のドアを開けると、何故か新川が来ていた。


「え…?何?」

「まだ集合時間までまだ時間あるだろ?ちょっと来いよ」


新川は私の手をグイッと引っ張って歩き出した。


「ちょっ、新川!どこ行くの?」


人気のない廊下の非常階段のある角のところまで来ると、新川は私が逃げないように手を掴んだまま私の後ろの壁にもう片方の手をついた。


「なぁ…俺の事何て呼ぶんだっけ?」

「新川…」


チャンスだ!ここで嫌われる作戦第一弾!彼氏の名前を呼ばない女になる!


「あ?名前で呼べって言ってるだろ」


私はわざとちょっと不機嫌そうな顔をして俯いた。


「新川は新川だから…ンッ」


!?


何でこのタイミングなのか全然わからなかったけど、なんと新川にキスをされてしまった。


「ちょっ…何でキスするの!?」

「何でって乃絵瑠が可愛い反応するからだろ」

「そんな反応してないもん!」

「あんまりデカイ声出すなよ、誰か来たら邪魔されるだろ」


そう言って新川はまた私にキスをした。


…あれ?もしかして今の時間って名前の呼び方の話っていうよりいちゃいちゃタイム?


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