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学園物えっち短編集
第16章 カッコ良い人



「そうだ!あとさ、つい昨日だったな!この映画の前売り券ネットで買ったやつが届かないとか言って泣きそうになってた!」

「まじで?俺それ知らない」

「結局金券ショップで買ってたけど、無事観れたみたいでよかったよ」

「っつーか、慶司何処行った?」


私のすぐ隣りにいた慶司がいつの間にかいなくなっていた。


「本当だ!いなくなってたの気付かなかった…」

「アレ?さっきまでしゃがみ込んでたよな」

「やべ…さすがに喋り過ぎたかも!風花ちゃん、あいつ馬鹿だけど本当に良い奴なんだよ!」

「俺は悔しいからフォローしないけど」

「うん、何となく慶司が素じゃない事気付いてたもん…色々教えてくれてありがとう!私、慶司の事追い掛けるね」


私は急いで慶司のケータイに電話をした。


すると、案の定電源が入っていなかった。


もう…あんな嘘とか下手になってたのにカッコつけ切れてると思ってたのかな?


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