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学園物えっち短編集
第17章 チラ見せ
有紗の事を意識していないと言えば嘘になる。
朝の夢の事もあるし、さっき有紗の胸元をとっさに隠したのも他の奴に見られたくなかったからだ。
仲良くなってすぐの頃、俺は一度告白をしようと思った事がある。
しかし、有紗が俺の事を意識しているのか探り始めたら自信がなくなり…告白しなければこのままでいられるんじゃないかとか色々考えて先延ばしにしてきて今に至る。
中学の時は簡単に付き合ってたような気がするけど…あの頃は興味本位だったのかもしれない。
チャイムが鳴って友達は自分の席に戻り、有紗が席に戻って来た。
ん?ベスト着てる…誰かに借りたのか?
有紗は俺の方を見ずに、前を向いて座る。
「有紗、ノートどうすんだよ?」
俺の机に自分のノートと俺のノートを拡げたままだ。
すると、パッとこっちを向いて二つのノートを勢い良く取ってまた前を向いた。
「…急にどうしたんだよ?感じ悪いな」
「もう先生来るし!また後でね!」
ブラ着けてくるの忘れた事言われたのか?
…っつーか、着けて来るの忘れたのって今日が初めてじゃないくせに。
冬服の時だってセーターとかで目立たなかったけど着けて来てない時あったの知ってるっつーの。