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学園物えっち短編集
第17章 チラ見せ



「…ヒックッ……克海ぃ……」

「有紗、大丈夫か?保健室で休むか?」


有紗は首を横に振った。

そして小さな声で言った。


「……しばらく…ふぇっ…克海と二人で……いたい」


….…気を緩めたら俺も理性ぶっ飛びそうだ…。


すると、廊下を誰かが歩いている音が聞こえた。


教師にこんな所にいるのを見つかったら授業に戻される。


俺は有紗の手を掴んで、二人で教卓の陰に隠れた。




「…行ったか?」

「うん…多分…ヒックッ」


有紗はシャツを手で押さえて震えて泣いていた。

俺はそんな有紗のシャツのボタンを留めてやって、涙を指で拭ってやる。


「もう大丈夫だからな」

「……ン///」


有紗はそう言って俯いた。

まぁ…怖い思いしたから仕方ないけど……いつもと反応が違って……調子が狂う。


「…ここだとまた誰か通るかもしれねぇし場所変えるか」


人がいないのを見計らって、有紗の手を繋いだまま教室を後にした。


今くらい手繋ぐのいいよな…有紗がこんな時だし!
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