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学園物えっち短編集
第18章 SEME



握っていない方の手が私の頬を触る。


そして、三咲君の唇が近付いて唇に触れた。


「ゃッ…」


最悪だ……

唇が触れた瞬間に、昔襲われた時に無理矢理キスをされた事を思い出して私は俯いて三咲君の唇を避けてしまった。


「あ……ごめっ!違うの!嫌だったんじゃないの…」


急いでそう言うと、三咲君は困ったような笑顔をしていた。


「うん…大丈夫だから今日は止めとこう?DVD観ようか」


三咲君はパッと離れて、リモコンを持ってDVDを再生させた。

絶対に三咲君の事傷つけた…自分から言い出したことなのに、避けちゃうなんて。

手…離れちゃった…繋ぎたいのに…。


「…三咲君…手…繋ぎたい…」


私は泣きそうになりながら三咲君にそう言った。

泣きたいのは三咲君の方に決まってるのに…


「ん…繋ごうか」


三咲君は優しい笑顔でそう言って、手を繋いでくれた。

そして、もう片方の手で私の頭をポンポンと撫でてくれた。


「瑠海ちゃん…気にしなくていいから」


中学の時に襲ってきた高校生を心底恨んだ。
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