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学園物えっち短編集
第19章 君の蜜の味
私は化学準備室を出て、真っ直ぐ下駄箱に向かった。
靴を履き替えていると、後ろから鞄で腰の辺りを突かれる。
「痛ッ…」
「よー、もう帰んの?」
私はすぐに背伸びをしてそいつの頬を指で掴んだ。
「もう帰るんですか?でしょ!私、先輩なんだけど!」
「ウホ、ワウィレ?(ウソ、マジで?)」
そいつとは、中学の時に野球部のマネージャーをしていた時の1歳下の部員で後輩の将太(ショウタ)。
中学の頃から後輩のクセに私の事先輩と思っていないような態度で絡んでくる。
放課後に先生と密会してると、いつも同じ時間に帰されるせいか必ずと言っていいくらい将太が帰る時間と被る。
私は将太から手を離して、靴を履いた。
「果歩チビだから、年上だと思わなかったわ」
「全然チビじゃないし!将太がデカくなり過ぎなの!中1の時なんか丸坊主で部内で1番小さかったくせに!」
将太は今では180超えていて、髪も伸ばしてなんかちょっとイケメンになっているせいか調子に乗ってる…。
中1の時私よりも小さくてクリクリ坊主で可愛かったからずっと可愛いって言いまくってたのを根に持ってるようだ。