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学園物えっち短編集
第19章 君の蜜の味
「ゔぅー…ヒグッ…」
「泣き過ぎだろ!あんなおっさんそんな好きだったのかよ?」
「だっでぇ…ふえぇ…付き合ってたんだもん……独身だって聞いてたから…私……ヒックッ」
「は?……嘘だろ…え?…じゃあ、いつも放課後化学準備室行ってたのってあいつの会ってたってこと?」
私は頷いた。
…っていうか、何で私が化学準備室に行ってた事知ってるんだろ?
すると、将太は急に立ち上がった。
「…あいつにどういう事か聞いてくる」
「ふえっ?将太!いいよ!…ヒックッ…」
「よくねぇよ!果歩の事こんな扱いするとかぜってぇ許さねぇ」
私も急いで立ち上がって、将太の腕を掴んで止めた。
「先生の家族幸せそうだった…ヒグッ…何も知らない家族の人不安にさせたくないもん…明日、先生と話してみるね」
私は一生懸命笑顔を作ってそう言った。
すると、急に将太に抱きしめられた。
「……果歩、優し過ぎんだろ……自分こんなに傷付けられてんのに何相手の家族の心配なんかしてんの…」
「ちょ……ヒック…将太…涙とか鼻水とか服についちゃうよ…」
「うっせ…気にしねぇよ…」
私の為に怒ってくれて、慰めてくれて…将太が1番優しいのにな。
将太が抱き締めてくれたおかげもあって、ショックがだいぶ和らいでいたと思う。