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学園物えっち短編集
第19章 君の蜜の味
次の日。
今日は化学の授業はなかったので、放課後まで先生と顔を合わせる事はなかった。
今思うと、もしかしたら結婚してるんじゃないかと思うような行動はあった。
先生は私が大学まで卒業したらどうするつもりだったんだろう?
なんか…一気に冷めちゃったな。
放課後になると、私は自分から別れを切り出しに先生の元へと向かった。
向かっていると、後ろから呼び止められる。
「果歩!」
「将太?どうしたの?」
「東のところ行くんだろ?何かあったら困るから俺も一緒に行く」
「大丈夫だよ、先生とはもうお別れするだけだもん」
「逆上したらどうすんだよ!」
「将太って意外と心配症だよねぇ」
「…果歩に何かあったら嫌なだけだから」
あれ?いつもだったら「うっせー」とか言うところなのに。
結局将太と化学準備室の前まで来てしまった。
「…将太はここで待ってて?話してくるから」
「俺も行くって言ってんじゃん!」
先生の事はもう諦めるって決めてるけど、いざ話したらまた泣き出しそうだからこれ以上将太に情けない姿を見せたくなかった。
ガラッ
「果歩…あ…君達、何か用か?」
準備室の前で騒いでいたせいか、先生が準備室から出て来た。