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学園物えっち短編集
第20章 桜舞い散る中の君



新学期から校内で顔合わせるかもしれないし、親もまだ出てこないし何か会話しておくか。



「えーっと…俺、転校してきて春からここに通うんです」

「そうなんだ…何年生?」

「今度2年になります」

「一緒だね」

「なんだ!タメなのか!じゃあ、敬語やめるわ」

「2年生二回目だけど」

「え!?あ…じゃあ、敬語やめません!何かすいません…」


しまった…こんな短い間の会話で地雷踏んだ…。


2回目という事は、成績が足りないか出席日数が足りないかで留年してしまったという事か。

しかも、1歳上だし。


「いいよ、全然気にしてない」

「あの、名前聞いてもいいですか…?」

「桜(サクラ)」


こういう時ってフルネームで自己紹介するもんじゃないのか…さすが東京だ。
誰とでもフレンドリーなんだな。


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