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学園物えっち短編集
第20章 桜舞い散る中の君
教室に着いて、ロッカーから置きっぱなしにしていた使っていないハンドタオルを取って桜さんの頭に被せた。
桜さんはロッカーを背もたれにして、教室の床に座り込んだ。
俺も、桜さんの隣りにあぐらをかいて座った。
「いくら桜の花びらが汚くなって悲しくても、こんなずぶ濡れになる事ないじゃないですか。本当に風邪引きますよ」
「…」
「うーん。今年の東京の桜はもう終わりますけど、北海道まで行けば5月でも桜咲いてますよ…って、北海道なんて気軽にすぐ行けないですけどね」
「嘘…5月でも咲いてるの?」
「まぁ…俺、ここに来る前北海道に住んでたんですけど、北海道の桜の名所とか5月とか普通に見ごろでしたよ。っていうか、桜咲く時期全国共通だと思ってたんですか?」
「違うの?」
「違いますよ!桜さん頭良いのに、知らなかったなんて…」
桜の話をしたら食いついてきたぞ…そうだ。