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学園物えっち短編集
第20章 桜舞い散る中の君
「に、似てますかね…」
「うん」
「しかし、王子はともかく…こういうの好きなら自分自身も、恋したいとか思わないんですか?」
「うん…恋とかするのすごく素敵だと思う」
「桜さんならすぐ彼氏出来ると思うんだけどな…。少なくとも俺は……結構桜さんの事…気になってるし…」
やば…王子に似てるとか言われて調子に乗って桜さんに気がある事を言ってしまった。
先に好きな本の王子に似てるとか思わせぶりな事言って来たのは桜さんだし…。
俺がそう言うと、桜さんは俺の顔をジッと見つめた。
これって…キスとか……してもいいやつだよな?
俺は完全にその気になって、桜さんの手の上に自分の手を重ねて桜さんの唇に近付いた。
「ねぇ、北海道行く時のホテルの予約とか飛行機とか私が予約してもいい?」
「ハッ!…いいいいよ!!……え!?いや、俺がやりますよ!元々住んでたところだしさ!
それに…まだ体調とかもあんまり良くないんですよね?」
唇が近付いたにも関わらず、桜さんは普通に北海道の事を言い出して俺は慌てて、重ねた手を離した。