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学園物えっち短編集
第20章 桜舞い散る中の君



俺何やってんだろ…付き合ってるわけでもないのに最悪だ。


冷静に考え直して、自分のしようとした行動を反省した。


「大丈夫。学校休んでると暇だし。それに、北海道の旅行雑誌買ったからこういう旅行の準備とかしてみたいの」

「それならいいですけど…そうだ。いつ行きます?桜さんの予定に合わせますよ」

「じゃあ、予定わかったら予約入れておく」

「……学校ある日は駄目ですよ?」

「そうなの?」

「当たり前じゃないですか!学校サボって旅行行くなんて下手したら行く途中で連れ戻されますよ」



「そしたら、桜見れなくなっちゃうね。学校休みの日にするね」

「わかってくれて良かったです」

「ん…すごく楽しみ…コホッコホッ…」

「大丈夫ですか?やっぱりまだ体調良くなさそうですね、ベッド行きましょう?」


俺は桜さんの背中をさすりながら、桜さんをベッドへと移動させた。



「体調は良いの。風邪に軽い肺炎も一緒になっちゃったから長く休んじゃったけど…」

「そうだったんですね。ゆっくり休んで治してください…俺そろそろ帰るので」

「もう少し…側にいてほしい」


ずっと体調崩してたから心細いのかな…。


「わかりました…もう少ししたら帰りますよ?」



なんて、言ってるそばから桜さんは安心したように目を閉じて眠っていた。



…本当にただの風邪こじらせただけだよな?



頭の良い桜さんが、留年している事がふっと頭をよぎった。



まさかな……。



想像を膨らませると、不安しか残らないので深く考えないようにした。

次の週には桜さんは普通に登校してきた。



やはり、ちょっと考え過ぎたようだ。
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