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学園物えっち短編集
第20章 桜舞い散る中の君
桜さんと友達になってから毎日のように放課後は桜さんと過ごしていた。
過ごす場所は、桜さんがあまり人が多い所は嫌とのことで決まってうちか桜さんの家だ。
桜さんの家はどうか知らないけど、うちでは完全に俺と桜さんは付き合っていると勘違いされている。
それもそうだよな…高2の男女が毎日の様に二人でお互いの家で過ごしているんだから…。
今日も桜さんはうちに来ていた。
「クスクス」
「何一人で笑ってるんですか?」
今日の桜さんの機嫌はすごい良いようで、俺の部屋で白雪姫を読みながら俺の事を見て突然笑い出した。
白雪姫…って事は…。
「また王子の挿絵と俺の事見比べてますね!?」
「だってそっくりなんだもん」
「言っておきますけど!全然似てないし、その挿絵と似てても嬉しくないですからね!?
一応王子だし、作品の中では良いポジションなのは間違いないけど…性格とかが似てるというわけではなくあくまでも挿絵の顔と似てると言う…。」
「あ、そうだ…北海道ホテルとか予約出来たよ。ゴールデンウイークの次の週の土日ね」
「お、ありがとうございます…当日は俺が案内しますね」
「うん…」
北海道行ったら友達終了なんだよな…。
こんな毎日のように一緒に過ごして、二人で旅行まで行くなんて友達というより、もはや恋人みたいなもんじゃないか。
「桜さん…俺達ってなんかカップルみたいですよね」
「ん?じゃあ、壁ドンっていうのしてみて」
「『じゃあ』の意味が全然わからないんですけど…」
「漫画で読んだの。すごくドキドキするんでしょ?どんな感じがやってみて」
前に俺が血迷ってキスをしようとした時にあんなに近くまで顔近付いたのに、普通にスル―した人が壁ドンしてドキドキするわけがないだろ…。
心の中でそんなツッコミを入れたが、桜さんはどう思ってるかわからないけど俺はどんな形であれ桜さんとの触れ合いを断るわけがなかった。